高木耕一郎
東京で生まれ、San Franciscoのアートスクールで様々な素材を学び、しばらくNYを制作拠点にした後に帰国した高木はペインティングから刺繍まで作風の幅は広い。しかし幅広い表現方法において一貫して言えるのは彼の作品はある種の居心地の悪さや矛盾を内包しており、モチーフに「人」がほとんど出て来ることがないことである。
モチーフは多くの場合、動物や擬人化された動物達であり、その表情は時にかわいらしく、時に牙をこちらに向け鑑賞者を睨みつけている。そこには動物を主人公にした作品だからこその匿名性と神秘性が内包され、親近感と違和感が混在する奇妙な居心地の悪さを生む。
高木の作品は揺れ動く人々の心情や抱えている矛盾を描きながら、見た事は無いがあると信じたい理想郷の存在を表現している。理想郷への導き手として彼の作品の主人公の表情に秘められた様々な思惑は、鑑賞者の内面に対して今一度、揺らぐ価値観の中での各々にとっての真実とは何かを問いかけている。
国内外の企画展やグループ展の参加や個展開催で画家として精力的な活動し、FENDI、PORTER、Paul Smithなどのアパレルブランドへのデザイン提供やコラボレーションも多く行っている。NY Timesなど国内外のメデイアにも紹介されている。
Koichiro Takagi
Koichiro Takagi is a Japanese artist, making artworks on the theme, "uncomfortableness".
He creates the bright colored mystic world by distorting and patchworking of the present and the past, the reality and the fantasy.
Koichiro Takagi learned silk-screen printing in San Francisco then he moved to New York after graduation from school, and started his career as a painter.
Enjoying quite different atmosphere from both the east and west coast of the U.S.A., he has been produced a lot of artworks.
In mid 2005 he jumped back to his hometown, Tokyo. He joins many group exhibitions as well as holds some solo exhibitions. He is proficient in graphical design such as Illustration and stenciled spraypainting. Koichiro's designs have been applied to Paul Smith, Beams and others.